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分娩 Childbirth

当院では、エビデンスに基づいた安全・安心のもと、医療の中における出産とは何か、またその中にあってもリラックスした環境でのより良い新しい家族のスタートを切れるために何をすべきなのか、日々考えながらお母さんと接しています。

分娩について

自然分娩を基本としています。
フリースタイル分娩を行うことも可能ですが、その場合でも分娩台を使用します。
出血に対する予防的処置として、出産時は点滴ルートを確保します。
赤ちゃんが心疾患をお持ちの場合は、小児循環器内科医師が立ち会います。
お母さんが心疾患やその他の合併症をお持ちの場合は、状態に応じて分娩時期や分娩方法を検討します。

費用

出産費用の内訳

分娩費用
通常経腟分娩の場合680,000円
帝王切開分娩の場合590,000円
産科医療補償制度掛金
+ 12,000円
出産一時金
– 500,000円
支払い金額
①分娩費用②の金額③の金額

ご希望または必要により、さらに下記が加算されます。

  • 時間外加算
    分娩の日や時間によって加算金額が発生します(時間外/休日/深夜)
  • 個室使用料
    1万円〜 部屋により異なります。
  • 追加措置等
    ・無痛分娩 100,000円
    ・新生児聴覚スクリーニング検査 5,000円
    →東京都では2019年4月1日分娩から初回検査費用の一部が助成されます。新生児聴覚検査受診票をお持ちください。
  • 新生児拡大マススクリーニング検査 13,200円
  • 風疹ワクチン・MRワクチン

費用の支払いと手続き

分娩予約時

妊娠20週頃に予約金20万円をお支払いいただきます(現金のみ対応)
出産一時金の直接払い制度利用に関する書類を提出していただきます。

退院時

予約金を除いた金額をお支払いいただきます。(お支払いにクレジットカード利用可能)

分娩種別

立ち会い分娩

分娩の際は、パートナーの立ち会いが可能です。
現在は、お子さん(生まれてくる赤ちゃんのきょうだい)の立ち会いはできません。(2023年4月)

無痛分娩

無痛分娩とは

無痛分娩は、陣痛の痛みを麻酔で和らげる分娩方法です。
当院における無痛分娩は、硬膜外麻酔という下半身の痛みを和らげる方法で行っています。
硬膜外麻酔は、背中から脊髄神経近くの硬膜外腔に細くやわらかいカテーテルを挿入し、そこから麻酔薬を注入する方法です。
分娩中は、お母さんの意識はある状態です。

硬膜外麻酔(鎮痛)とは

図3Aに、お母さんの背中に入った硬膜外鎮痛の管を示します。
管の付近を拡大したものが図3Bです。図3Cは背骨の断面図です。

【引用】
一般社団法人 日本産科麻酔学会ホームぺージ
一般の方へ 無痛分娩Q&Aより引用

無痛分娩のメリット

  • 分娩時の痛みを和らげることができます。
  • 痛みへの恐怖やストレスが減ることで、リラックスして分娩することができます。
  • 分娩後の体力温存ができて、早期からの育児のスタートにつながります。

無痛分娩のデメリット

  • 微弱陣痛になるため、陣痛促進剤を使用することがあります。
  • 分娩時間が長くなることがあります。
  • 回旋異常や微弱陣痛により器械分娩率*が高くなることがあります。(*赤ちゃんの頭を器械で引っ張り出すこと)
  • 麻酔による副作用が出る可能性があります。

当院の無痛分娩のポイント

  • 計画無痛分娩を提案していますが、計画外の無痛分娩にも対応しています。
  • 夜間・休日でも24時間対応可能です。
  • 初めての分娩でも無痛分娩に対応しています。
  • 麻酔科医師、循環器内科医師の協力体制が整備されています。

無痛分娩の流れ

  1. 妊婦健診時に、医師に無痛分娩を希望していることをお伝えください。
  2. 36週までの間に無痛分娩クラスを受講してください。(現在はZOOMによる開催)
    未受講の方は、無痛分娩をすることができません。
  3. 37週以降の妊婦健診時の内診所見により、計画分娩の入院日を決定します。

さいごに

無痛分娩は、分娩に伴う痛みを和らげることができますが、分娩が楽になるということではありません。
分娩は様々なリスクが伴うため、大仕事であることに変わりありません。
また、分娩直後から育児が始まります。
新しい家族のスタートをより良いものにするために、安全で満足できる無痛分娩になるよう、スタッフ一同サポートします。

【当院の無痛分娩の診療体制とマニュアル (2024年9月24日更新)】

無痛分娩施設情報【JALAサイトに登録した情報】
・無痛分娩の説明書、同意書
・無痛分娩の標準的な方法
・分娩に関連した急変時の体制
・危機対応シミュレーションの実施歴

帝王切開

帝王切開は、LDRの隣にある産婦人科専用手術室で行います。
分娩中に帝王切開が必要になった場合、手術室への移動を安全に、速やかに行うことが可能です。
麻酔は、麻酔科医師が担当します。
赤ちゃんの状態により小児循環器内科医師も立ち会い、処置が必要な場合に備えます。
(帝王切開の場合は、ご家族は手術室に入室できません)

サービス・アメニティ

アメニティセット

  • ソープセット
  • コップ
  • ヘアゴム
  • 歯ブラシセット
  • ヘアブラシ
  • ボディタオル
  • ウォッシュタオル

お産セット

  • 直後パッド
  • 新生児オムツ
  • 産褥ショーツ
  • ママ色ブラ
  • フィットアップ2枚入
  • BOXティッシュ
  • おしりふき
  • お産ナプキン フルーツ L/M/S
  • マタニティガウン
  • 臍帯セット
  • 臍帯箱 ハート形
  • お産セットバッグ
  • ボディタオル 歯ブラシ

その他サービス

常備・常設されているもの

  • ドライヤー
  • 温・冷給湯器(水・麦茶)
  • 電動搾乳器
  • 哺乳瓶セット(ミルクも必要時に栄養科で準備し、病棟に配置します)

ご出産後にご使用できるもの

  • テレビ、冷蔵庫使用料無料
  • パジャマ・バスタオル・フェイスタオルの貸出無料
  • 産声アルバム
  • お祝い膳